悪魔の辞典
人類は地球を食い潰して滅びる種である。
社会とは愚かなパワーゲームを続ける永久装置である。
人間は平等ではない。ただ機会の平等という不平等を設定できるのみである。
強者は憎まれやすいが、弱者が善なわけでも、正義なわけでも、美しいわけでもない。
教育とは教育者の価値観の押しつけである。
嫌いな人間とは、殺すか、いじめ抜くか、人格改造するか、無視するしかない人間のことである。
不幸な人間が一人もいない世の中なんてつまらないかもしれない。
最高に効果のあるストレス解消法は自殺である。
権力は腐敗する。民主主義は衆愚政治に陥る。かくして社会は永久に醜悪さを免れない。
禁止は誘惑である。したがって法は犯されるためにある。
性愛はエゴイズムの延長である。
結婚制度とは合法的売春制度である。
夫婦とは色と欲の組合せの妥協点である。
〇〇夫人とは要するに虎の威を借る狐である。
女の仕事は所詮お遊びである(仕事なんて醜い働き猿の男にやらせておきたい)。
愛とは差別である。人は愛しいものしか愛せない。
芸術はドラッグにすぎない。
趣味人とは金と暇のある無能者のことである。
社交とはお互いの不完全さに目をつぶる人間同士の茶番である。
優秀なものは少数派である。したがって市場原理による資本主義社会、大衆社会とは凡庸さが支配する社会である。
市場経済においては、価値のある物が売れるのではなく、売れた物が価値あるものである。
優れた者は少数派だが、少数派が必ずしも優れているわけではない。
天才ときちがいは紙一重というが、天才でないきちがいの方がいっぱいいる。
美人は性格が悪いというが、性格の悪いブスも星の数ほどいる。
苦労人とはほめ言葉だが、苦労すると性格が悪くなることが多い。
人間とは単なる生存に必要な以上に脳細胞が異常増殖した猿である。
人間は生きて生殖しているだけである。何かと理由をつけて。