二つの顔をもつ男の実像に迫る

スロボタン・ミロシェビッチ

ユーゴ大統領

 

1941年昭和16年辛巳 8月丙申 20日庚子 空亡辰巳

大運…4才→乙未 14才→甲午 24才→癸巳 34才→壬辰 44才→辛卯 54才→庚寅 64才→己丑 74才→戊子

・本命の庚金日が申月の時令に生れて建禄となり、鉄の女サッチャー如き鉄人ミロシェビッチである。

・年支巳火は貴重な役目を担う官星となるも空支となり祖父母に絶縁の運命を負い、幼少に司祭であり教師である父は家出し、本人が大学生の時に自殺をしているという、父の自殺の10年後に母も自殺といわれるが、謎の自殺は彼のカリマス性を高めている。 

・年支に巳と月支の申は水合となれば、月支申と日支子にも三合水局の半会となり、幻の水・隠れた水・伏した水……と水多く神秘の生涯が待ちうけていたのか……。

・金水清白となれば名前のスロボタンは「自由」を意味するも一般的に使われる自由というより外国や他民族からの解放の自由を主張する、彼の清廉潔白な性格は今回のコソボ紛争の中で民族浄化に立ち上がったが、セルビアの自由のためにボスニアへ侵略した彼には相応しないのではないか……。

・庚金帯殺とは、やはり手段は武力にものを言わせる殺気を帯びる鉄人なのである。ミロシェビッチの政権を良く支える大きな脇役は妻のミリャナの存在である。クリントンといえばヒラリー夫人。ミロシェビッチといえば旧ユーゴ名門「マルコビッチ」に生れ、共にベオグラード大学の出身で夫は与党セルビア社会党の党首なら、妻は共産党ユーゴ左翼連合の代表であり連立政権を組む夫婦仲である(要するにパイプ役である)。妻ミリャナ(通称ミラ)にも夫と共通した運命をもって野営地で誕生した翌日から母に引き離された、その後母はドイツ軍によって銃殺されたという悲運の女性はその後は継母に育てられたという、政界の大幹部をもつ名門マルコビッツに近づいて有力者のコネを利用するしたたかなクロガネ(鋼鉄)の夫をもつ女性は、いつも黒い服を好んで着るというが記憶にない母への思いだと言われている。

・権力をつかむ出発点に甥のイワン・スタンボクッチとの出会いがある。ガス会社の幹部に迎え、更にベオグラードの銀行の頭取の席まで与えたが兄弟の契りを結んで着々と政治への道を歩き始め宮廷革命に成功したミロシェビッチは、妻の実家マルコビッツ家を利用し文化人から知恵を拝借し、軍部から力を要求し、動乱の荒波を乗り切る波乗り名人でもある。

今後の生残り作戦にどんな策略をめぐらすだろうか

・イメージ作戦…Natoの忠告をよく聞くイイ男…演技派。  

・ダメモト作戦…死に物狂いで九死に一生を得る…度胸満点。

さて2000年に向って命は沈金へ、湖底に眠る強か者の金塊ミロシェビッチは静かに秘めたる策戦を粘ることになるだろう。                 

by Byakuran