聖書よりヨセフの夢

聖書の中の有名な夢は旧約聖書の創世記のヨセフの夢です。このお話しは教訓的な暗示を含んでおり聖書劇としてもよく演じられています

カナンの地に住む、父イスラエルの子供である十二人兄弟姉妹の中の一人ヨセフは17才時に夢を見ました、「畑の中で束を束ねてていると、私の束が真っ直ぐに立ちました、そこに皆んなの束が私の束を取り囲み私の束に身をかがめました」という夢でした、それを兄弟達に話すとおまえは王になり私たちを支配するとでも言うのかと怒り出しました。次に「太陽と月と十一の星々が私くしに身をかがめた」という夢を見て、それを家族に話すと父は彼を叱って「おまえは父や母そして兄弟達がやってきて、おまえに身をかがめるとて゛も言うのか」と言った、そして兄弟達はヨセフをねたむようになりました。

兄弟達は羊の群れを養うため連れて出かけていきました、父はヨセフに兄弟の所へ使いに行って欲しいとたのみ、彼は兄弟達のところへ出かけていきました、兄弟達はヨセフが来るのを見ると彼を殺してしまおう相談をはじめた、そしてヨセフの衣服を剥ぎ取り彼を窪地の穴に放り込んでしまいました、ちょうど折りしもそこにイシュマエル人の隊商が通りかかつたのでヨセフを銀二十枚で売り渡しました。そして父にはわざと血のついたヨセフの衣服を見せて、たちの悪い野獣にヨセフは食べられとウソをつきました、それを聞いた父イスラエルは非常に嘆き悲しました。

エジプトの地に隊商に連れて来られたヨセフは、エジプトのファラオの護衛長官ポテパルのもとへ奴隷として売られました、しかしヨセフには主(全能なる神)が彼から離れずついておられました。才色兼備の彼はポテパルよりも可愛がられてその家を司る者となりました、しかし彼はポテパルの妻より再三言い寄られるようになりました、罪を犯すことが出来ない彼を怒ったポテパルの妻はヨセフは私を犯そうとしたとポテパルに讒言しました、その結果ヨセフは牢屋に入れられる事となってしまいました。

しかし主(全能なる神)はヨセフから離れず愛ある親切を施しつづけました、そして牢屋の長官にヨセフを恵みの目で見させるようにさせ、ヨセフはすべての囚人を取り仕切るようにされました、そしてヨセフのすることをすべて成功させました。そんな折にファラオの給仕とファラオのパン焼き人の二人が囚人として牢屋に入って来ました、そして二人はそれぞれ夢を見ました、しかし彼ら二人は憂鬱でした、それそれの夢の夢解きをしてくれる人物がいなかったからです、その事をヨセフに告げると彼は夢解きを始めました、給仕の見た夢は「一本のブドウの木があり、その木には三っの小枝がついており、その小枝より若芽が出て始め、花が咲き実が実り、そのブドウの実を採って絞りファラオの杯に注ぐ夢でした」と夢の出来事を言いました、ヨセフはその夢の解き明かしをしました、「三っつの枝とは3日後の事ですファラオの杯にブドウ汁を注いだのはファラオが元の職務の給仕に戻す事を現しています」と言い牢より出たら私の事を忘れないでほしいと頼んだ。ヨセフは次にパン焼き人の夢を聞いた「白いパンを入れた三つのカゴが私の頭の上にありました、一番上のカゴはファラオのためのあらゆる食べ物がはいつていましたが鳥たちが来てそれらを食べてしまいました」と夢の中の出来事を言いました、それを聞いたヨセフは「三つのカゴとは3日後のことです、頭の上とはファラオはきっとあなたを死刑にするでしょう、そして鳥たちがあなたの身から肉を食べることでしょう」と夢を解き明かしました、そして事実はその通りになった。

それから月日が過ぎて満二年後のことです、エジプトの王ファラオは夢を見ました、それはファラオがナイル川に立っているとナイル川より肉ずきのいい美しい七頭の雌牛が上がってきて草を食べ始めました、すると今度はナイル川より痩せこけた醜い七頭の雌牛が上がってきて先に上がっていた肉ずきのいい美しい七頭の雌牛を食べ始めたのです。ここでファラオは夢から覚めました。ところが再び寝込んで二つ目の夢を見ました、それは一本の茎より七つの穂をもつ肥えた穀物の穂でした、すると東風に焦がされたものがその後から伸びてきました、それは一本の茎より七つの穂をもつ痩せた穀物の穂でしたがその痩せた穂が先の肥えた穂を飲み込んでいった夢でした。夢から覚めたファラオの霊は騒ぎ立ち始めました、そして心配になったファラオはエジプト中の賢人や魔術師や祭司などにそのファラオの見た夢の夢解きをさせましたが誰も出来ませんでした、その時に以前牢屋にいたあの夢解きを受けた給仕がヨセフの事をファラオに進言したのです、さっそく王の前に呼び出されたヨセフはこの夢は神がファラオに幸いを告げられたものであると言い、その夢解きを始めました「はじめの夢のナイル川より上がってきた肉ずきの良い七頭の牛はエジプト全土に七年の豊作をもたらすもので後から上がってきた痩せこけた醜い七頭の牛が前の肉ずきの良い牛を食べるのは七年の豊作の後の七年の飢饉を現す夢です」と告げた、そして後から見た夢も同じで「七つの肥えた穂はこれから七年の豊作、そして痩せた七つの穂が肥えた穂を込みこむのは七年の豊作の後にくる七年の不作(飢饉)を現す」と告げた。この話しを聞いたファラオはこの神の霊が宿るヨセフを非常に尊重して自分の次に権力を持つものとしました、そしてヨセフにこのエジプトの民を治めさせることにしました、そしてヨセフは豊作の七年間の間に産出する穀物を集めまくりました、そしてそれぞれの都市に貯え置きました、次に来るであろう七年間の飢饉に備えるためでした。

そして飢饉が始まると、エジプトの各地から人々が食料を求めにヨセフの元に食料を買いに来ました、そして金銀をそして彼らの土地などがエジプト王家のものとなり莫大な利益をあげるものものとなったです。そしてここカナンの地でも食料が不足が深刻化してきました、父イスラエルは自分の子らにエジプトへ行って食料を買い求めてくるように言います、そして息子たちはロバをつれエジプトに行き食料を売ってもらうよう頼みます、そこへ出てきたのが彼らがかって奴隷として売り渡した兄弟ヨセフ(現在のエジプト宰相)です、ヨセフはかってのヨセフとはわからないものとして装い彼らに臨みましたヨセフは彼らをスパイではないかといいますが、彼ら兄弟は自分達は廉直なる者だといいはりますが、兄弟達はかって兄弟の一人(ヨセフ)を奴隷として売ったことを思い出し良心が痛みました。そして飢饉が何年も続きますので、またエジプトに食料を買い求めに行きヨセフに会います、そしてヨセフはなぜ兄弟から売り飛ばされ、無実の罪で投獄され、夢を解く知恵を与えられ、ファラオに次ぐ者となったのか。世界を覆う激しいこの飢饉の前に、先にヨセフを遣わし、あとからヤコブの一族を招いて生きながらえさせるための、さらにその過程で高慢なヨセフも、無慈悲な兄たちも、偏愛する父ヤコブも、その人間性を変えられるという、神の壮大な計画だったのだ。そうヨセフは悟ったのです。そしてヨセフは彼ら兄弟を許しました、そして自分の身の上を明らかにして今までのいきさつを兄弟達に話しました、その事を知った父イスラエルの喜びは計り知れませんでした。そして父や兄弟姉妹達とその家族をカナンの地よりエジプトの最良の地ラメセスに移して領地を与れました。ヨセフが17才時に見た夢の通り兄弟達の束がヨセフの束にひざまずくようになりました。(創世記37-47)

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