トランスパーソナルとは文字通り個人的なものを超えるということである。それは行動主義、フロイト派、ユング派の提示する意識構造をさらに進めたものとされており、「神秘体験」や「超常現象」が起こる心の領域を含んでいるとされる。トランスパーソナルは、あくまでも宗教とは違い、それらの体験の意味を理論や臨床的な事実から妥当であるか検討しなくてはならない。そういう意味でトランスパーソナルは科学的と言えよう。
夢は神の支配するものとして、昔から神聖なものとして扱われてきた。神あるいは自分の先祖が夢枕に立ち助言してくださったりする。またこれから起こることをあらかじめ夢で見たりすることがある。このような夢はお告げ又は予知夢と呼ばれている。中には単なる偶然としか取り扱っていない人もいないではないが、夢を信じて引っ越しの通り道を決めたり、困った時には夢占いに頼ったりと夢の有効性を感じている人は多いようである。参考文献としはスタン・グーチ著「夢魔」、エクセ・セクリスト著「夢予知の秘密−エドガー・ケーシーレポート」、ウルマン他著「ドリーム・テレパシー」などがある。
「夢魔」はポルターガイスト、超常発火などの超常現象を取り扱っている。そしてこれらの超常現象が無意識と関連するところを研究するうえで読まれる価値はあると思われる。「夢予知の秘密−エドガー・ケーシーレポート」は霊能者エドガー・ケーシーによって書かれたものであり、予知や透視などは夢の中に存在するものとして取り扱われている。夢の解釈の導き方がこの本の中には書かれているが。霊能者の作品ということもあって、まだまだ一般の人々の想像の域を脱し得ない。しかし「ドリーム・テレパシー」ではテレパシーは単なる偶然のものではなくテレパシー能力をもっていない人にも可能であることを実例をあげながら検討されている。
このように、今までは科学的には何の意味もないとされてきた神秘的な世界が科学的に実験できること、そして一部の人々だけのものではなく一般の人々にも身近なものであることが実証され始めている。
五十嵐順子
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