
昭和56年 新春。1月4日
この日は大阪でミッチの「ハッピーニューイヤーコンサート」が行われました。それを見た帰りのことであります。広島の仲間と分かれた後、ホームに到着していた「こだま」に乗りました。新年と言う事もあり、混雑気味です。自由席は、どうやら空いていないみたい。自由席の車両をうろうろしていたときのこと。
「あのぉ・・・」
と私に声をかける女性が一人。
「はぁ?」
と返事をすると、
「席が取ってありますので、座りませんか?」
・・・とのこと。
せっかくのことだし、女の子だし(笑)お言葉に甘えて譲って頂くことに。
「あ!今日のコンサートを見たんだ!。」どうやら私と同じミッチのファン。ならば話は早い。そう、今日のコンサートの二回目の方で、ミッチの衣装換えのときに余興のコーナーがあって、記念に・・・と私はステージに上がって「宇宙魔人ダイケンゴー」を熱唱しましたっけ。熱唱が実って1等賞を頂きましたね。だから彼女は、私の顔を覚えていてくれて、新幹線の中でたまたま見かけたから、声をかけてくれたという寸法です。
「家はどこなの?」
「浜松です」
「うなぎの名産地だね?」
「そうです」
「学年は?」
「高校・・・今年で二年生になります」
「同じじゃん!」
・・・と、こんなたわいのない会話をしたのでは、ないかと、思います。まさか 初対面でクドかないでしょう?(笑)でもね、男子校に通っていたから、ひょっとすると同い年の女の子とおしゃべりなんかするのは 何年振りでしょう?(う・・嬉しい)(苦笑)
「そうだ!今日撮った写真を送るから、住所を教えてよ!」と彼女に言った。今、こうしてこの文章を書いていて気が付いたけども、何ともタイミングのうまいこと。(笑)だって住所を聞き出してしまうのだから。彼女だってせっかく大阪まで来てミッチを見たのだから、記念に写真くらい欲しいだろう。だから彼女も快く住所を教えてくれた。
夜を切り裂く新幹線。もうすぐ浜松に到着です。
正直に言うと、浜松は遠いと思っていたから、これが最初で最後かもと、思っていました。人との出会いなんてそんなものです。まして私自身が大阪まで行ってミッチを見る・・・なんてこと、この先にもう、無いだろうと思っていましたから。
だから彼女に
「また 会えたらいいね」と言って 握手をして見送りました。(そうなんだよなぁ。握手しているんだよなぁ。しっかりしてたよなぁ俺)(笑)
車両の窓のガラス越しに、荷物をいっぱい持った彼女が見えました。彼女はにこりと笑うと手を振ってくれました。
名前は「林さん・・・林 敏子さん」
しっかり電話番号を聞いたかどうかは、覚えていませんが(笑)
でもこれがきっかけで、彼女とはいろいろなエピソードが生まれます。
いろいろあるのですが、内容を吟味し(笑)彼女の了解を得てからご紹介したいと思います。
だからそのお話は、また別の機会に。
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