
高校3年生の頃の話。
実際にはその年の秋にフィルム・コンサート・・・という形で知ることになるのだが。
小田和正 鈴木康博 松尾一彦 清水仁 大間ジローの5人組。そうOFF COURASE(オフ・コース)の最後の”5人”によるコンサートがこの日に東京 九段の日本武道館で10日間行われた。
順に話をすると コンサート最中はファンでも何でもなかった。(笑)「さよなら」を歌ったグループ程度の知識でした。
その年の秋にTBS系列で「NEXT」という特別番組が放送された。
ストーリは1982年から数年後の設定から始まる。
ドラマ形式の番組でボーカルの小田さんはプロゴルファに転向。やっさんは音楽活動を継続。松尾はサラリーマン。清水仁は海外でバケーション。
そんなある日。4人は黒尽くめの男2人に強制連行される。
連行先にはドラムの大間が拉致されていた。主犯の男(木枯し文次郎の中村敦夫)が言う「この男を殺されたくなかったら、”1982年6月30日のコンサートを再びやってほしい」という条件だった。
練習を開始するメンバー。(このときに5人組と言う事実を知る)(笑)(同じ事を北野武もラジオで言う)
そしてコンサート当日。
ここから実際の1982年6月30日のコンサートのダイジェスト版が流される。
コンサートは無事に終了。控え室にドラムの大間ジローの姿が見えない。残された4人に手紙が渡される。ジローからのものである。
”もう一度 みんなでコンサートをやりたかったんだ・・・ありがとう!”
この日からOFF COURASEのファンとなってしまう。しかしこの時点でもう 彼らは解散してグループが存在しない。そんなときに「1982 6 30」というタイトルでフィルムコンサートが行われるということで学校の同じファンの野郎と見に行きました。「心はなれて」のイントロでスタート。





静寂の中 大音響で「愛の中へ」で始まる。
各メンバーがテロップにより紹介される。ドラムの大間のサウンドが心地よい。続いて「メインストリートを突っ走れ」やっさん(鈴木康博)の曲だ。
3曲目は「LIVE」に収録されている松尾の「君を待つ渚」だ。曲の途中に加山雄三のぱくりがあるのだが、この日はやはり 感情が高ぶっていたのだろうか?松尾一彦は「さみしいなぁ・・・」と だけしか言えなかった。松尾のアクションに合わせて演奏が終わる・・・。ここで小田が挨拶を入れる。
「こんばんは・・・オフ・コースです。・・・あっという間に最終日を迎え・・・とにかく・・・目一杯頑張ります・・・ドラムス 大間ジロー ベース清水仁 松尾一彦 鈴木康博 小田和正です・・・どうもありがとう・・・」
なんともあっけない挨拶である。でも 知れば知るほど 数少ないコメントが魅力となってくるから 不思議なものだ。
4曲目はイントロのハーモニーが美しい「思いのままに」続いて「哀しいくらい」と小田の曲が続く。
ここでやっさんの曲「夜はふたりで」が始まる。この曲は当時 隠れた名曲だ。
次の曲の前に小田がこう言った。
「・・・・僕達にとって 非常に思い出深い曲です・・・」
「さよなら」が始まる。OFF COURASEを一躍有名にしたヒット曲である。
続いて「僕のいいたいこと」 この曲は変わったアレンジの仕方をした曲で、フィルムコンサートでは見事にレコードと同じ表現をしていたが、実際に会場ではどんな風に聞こえたのだろう?
コンサートはいよいよ佳境に突入する。
まず「心はなれて」
曲が終わるとステージ後方のスクリーンが、その姿をあらわす。ファンならば伝説とまで言われた「言葉にできない」が始まる。


小田が涙で言葉を詰まらせ 歌にならない・・・。会場がフォローする形で一緒に歌い始める・・・。間奏の松尾のハーモニカがさらに雰囲気を高める・・・。
曲の後半、スクリーンにイタリア映画「ひまわり」のワンシーンが映し出される。小田のクリスタルボイスの中、畑一面に咲いたひまわりがゆれる・・・。
そのひまわりの中に文字が挿入される・・・


「We are」
「Over」
「Thank You」

大歓声の中 終わる・・・
興奮覚めやまぬ中、「一億の夜を越えて」が始まる。恒例の曲の間にギターの協奏 そしてドラムソロが入る。
数個のドラムをリズミカルにリズムを取る大間ジロー。見てて、かっこいい(笑)
「逃すなチャンスを」が間髪入れず始まる。一番盛りあがるところだ。大歓声の中演奏が終わる・・・と同時に「OFF
COURASE万歳!!」とスタッフの誰かが叫ぶ。そしてスタッフのトランペット(あ〜ど忘れしたぁ・・・これトランペットじゃ、なくてなんとかホルン・・・っていうんだよね?)の前奏が始まる。そう「Yes-No」だ。
コンサートはいよいよ終盤。ピアノで始まる「愛を止めないで」でクライマックス。
会場の照明が落とされ、グランドピアノに座る小田にスポットライトが当たる。





最後の曲「I LOVE YOU」を歌い始める。ピアノの弾き語り調で歌う小田。レコードでは間奏にジョンレノンの事件のニュース放送が流されるのだが、このコンサートでも同じ試みがなされた。
歌い終わった小田は、静かに
「どうもありがとう・・・」と言うと会場に「I LOVE YOU」が流される・・・会場を埋め尽くしたファンが歓声を上げる。叫ぶ者。手を降る者・・・手を合わせてもう一度登場を祈る者・・・・
アンコールが始まる。


アンコールは「YES-NO」
♪”君を抱いていいの?”♪をみんなで合唱するメンバー・・・フィルムコンサートではこの後半は割愛されてしまったが、この後
「時に愛は」
「眠れぬ夜」
が演奏された。
ステージから消えたメンバー・・・しかしファンは誰も帰ろうとしない。うちに会場で流れていた「YES-YES-YES」に合わせてファンの大合唱が始まった・・・・。
伝説とまで言われたこのコンサート。すでに20年以上も前の出来事。
できることならば この「1982 6 30」を実際に聞いてみたいと思うのは、私だけではないはずです。
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