独言倶楽部

高校2年生になった春。
クラスの友人が原付免許を取りに行くというので誘われた。それも明日の開校記念日に。
勉強するのは今晩だけじゃん、と断ったが、勉強しなくても受かるって!ということばに誘われて、やってきました横浜にある運転試験場。俗に言う「二俣川」
試験場のそばの「代書屋」という所で書類を作成してもらい、試験場の中の受付に提出した。ちなみに本日の仲間は私と 宮川(仮名)本間(仮名)の3人。私を除く2人は結構前から勉強していたっけね?授業中に。
おい!いつまで問題集をやっているんだよ!時間だよ!
3人は場内のアナウンスに導かれて 試験会場へ向かった。50問のマルバツ試験。
私は勉強をしてきていないので、てきと〜、本当に適当に丸か、ペケかの欄にマークシート方式よろしく 塗りつぶしてゆきました。問題数50問。正解45問以上でめでたく合格というシステム。
「こんな問題が出るんだね。」
次は合格するだろうと、本当に気楽な私。終了時間よりも早くに回答終了。ど〜せ受からないから見直しなんか、しないよ〜だ。…って感じ。
試験が終了し、ちょっと外で一服(笑)
「どうよ?」
「まぁまぁ…って トコか?」
二人は結構自信があるみたい。3人は並んで建物の壁に寄りかかるようにして、たばこを吸った。(だからお前ら未成年だろうが!)
試験場内では大型自動2輪の実技試験が行われている。難関は1本橋か?などと時間を潰す。すると場内アナウンス。掲示板の前に集まれってヨ。
広い部屋には大きな電光掲示板。1から いくつまでかな?一杯あります。私の番号があそこで輝けば、「合格」なんだけども、輝くわけがないかぁ?などと ひょっとして合格するんじゃないかなという 淡い期待が胸を熱くする。お!こんな気持ち高校受験の発表以来だね。それよりも熱いかな?(笑)

宮川(仮名)は、結構ドキドキしている模様。本間(仮名)もそうかな?
などとロマンチックな気分(笑)に浸っているうちに我々の番号の発表。順番は宮川→私→本間である。3つつながって番号が点灯すれば 3人ともハッピーなのである。帰りは酒盛りだね(笑)

宮川…点灯!祝 おめでとう!

私…あや〜!!な、なななななななななななんと、点灯です。自分に おめでとう。(笑)

あれ?
「本間…お前何番?」
「う…うるせぇ!」
本間君(仮名)次回頑張りましょう。
しかし受かっちゃいました私。正直にうれしい。高校に合格したときよりも嬉しい。(笑)
だって今回用に参考書等は買っていないから すごく安上がりで免許がもらえちゃう。
私と宮川(仮名)の二人は喜びを隠しきれない状態で手続きをするために別室へ向かった。
「本間、帰ってもいいよ」と言うと、涙目の本間(仮名)は「いいよ、待ってるよ」と答えた。
写真を撮り、後日免許証の交付です。当時は即日交付ではなかった。
その手続きの2時間ぐらいの間、本間(仮名)はじっと、外で待っていた。帰りは祝杯だ…と思ったが、あまりにも本間がかわいそうなので、素直に真っ直ぐに帰ることになった。彼はずっと黙っていた。
ここだけの話。本間君(仮名、たぶん)この後4回受けたそうな。
全部 落ちたそうな。
クラスで彼の地位は音を立てて崩れたことは言うまでもない。合掌。

家に帰って おやじに報告した所、その日は機嫌が良かったのか、「バイク屋に行くか」と言った。
さぁ、原付免許習得し、最初にまたがるオートバイは?
その話は、また 別の機会に。



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