独言倶楽部

昭和58年 高校3年生の春、すなわち来月は社会人って頃。
クラスメートの一人が「行ってこいよ」と1枚のチケットをくれた。
「松本伊代 コンサート 大文化祭」IN武道館 日付は今日!…ってなわけで学校を早退し(笑)東京へ。

やってきました日本武道館。どうせロクでもない席だろうと、ウロウロしていましたが、席が見つからない。「アリーナ…ってなんだ?どこなんだ?」しょうがないから係員に聞く「床の席だよ」
え?そんな良いところなの?私は1階席と2階席の間を行ったり来たりしていました。
で、まさか前の方は有り得ないだろうと思っていたら、奥さん!中央ど真ん中、の最前席なんですよ。驚きましたよ。横に座っていらっしゃる方々…どう見ても伊代ちゃんのファンじゃないおじさんが座っている。おまけに横のスーツのおじさんには「どこの関係の方?」とまで質問されるからたまりませんねんカメは万年。どうやらこのもらったチケット、関係者の席のようです。(笑)
そんなこんなで、アナウンスが入り、いよいよ伊予ちゃんのコンサートの始まり始まり…。の前に「前振り」と呼ばれる余興が始まる様子。ステージにノコノコ出て来たのが、新人漫才コンビ「とんねるず」(まじだよ!まじ)の登場です。
「こんばんは〜〜〜とんねるずで〜す!」…
しかし松本伊代のファンは冷たかった…。誰一人拍手すらしない。会場は冷たく静まり返っていた。その中 二人はコントを開始した。
面白いと私は思っていたのだが、どうも こう、ウケないんですよ。いやな予感がし始めました。
親衛隊が「ひっこめ〜」と叫び始めました。するとあちこちから「帰れ!」コールの雨あられ…。私は最前席でしたので、彼らの表情を一部始終見ることができました。あまりにも「帰れ」コールが激しくなり、木梨則武が石橋に目で合図したのを確認できました。そう コントの打ち切り。コントはまだ途中でしたが、木梨が「コントの途中ですが、みなさん待ちきれないようなので 終りにします…」と言い 深々頭を下げ ステージを後にしようとしたとき、私は石橋を見つめていました。彼はコント打ち切りから一言もしゃべらなくなっていたのでした。それは目に大粒の涙を一杯にしていたからだろうと思います。そして印象に残ることが起こります。
ステージを去る間際に石橋は涙目で観客席をにらみつけ こう つぶやいたのを私は見たのです。
「ちくしょう…覚えてろよ!」

伊代ちゃんのコンサートはまったく覚えていません。紙テープが後頭部に直撃したことくらいかな?あと 伊代ちゃんのパンツが見れたことが不幸中の幸いってヤツですか。はい。

「とんねるず」は現在 有名芸能人です。石橋は鈴木保奈美と結婚までしちゃっています。
彼らを、特に石橋を一部のマスコミは「高飛車で…」とか、非難的な記事を見掛けます。私は石橋がある意味で好きです。それは彼の苦労時代を知っているから…。






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