独言倶楽部

ちなみに小学校の修学旅行は栃木県の日光でした。1泊2日。
すごく短かったことしか覚えていません。

さて、中学の修学旅行。行き先は京都、奈良です。2泊3日。
特に日記を書いているわけではないので、記憶の範囲でご紹介したいと思います。(誰が読んでいるんだろうね?)昭和54年4月某日場所は国鉄小田原駅新幹線乗り場の改札前。
え〜…(笑)当時惚れていました由紀子さん(仮名)今日も笑顔が素敵です。今日から3日間、同じグループだったのでこれから始まろうとしているロマンに若き胸踊る今日このごろ(笑)(無茶苦茶な日本語で勘弁してね。)
全員揃ったということで、いよいよ出発。団体専用新幹線はスムースに小田原を出発しました。新幹線の中、私の座席の前には憧れの由紀子さん(仮名)がいます。ちょっぴりニキビがありますが、それはそれ、青春のシンボルですから それを差し引いても彼女の笑顔はかわいい。
普通ならば、流れ行く車窓の景色を眺めるものですが、私は京都に着くまでず〜っと彼女の笑顔をばかり見てました。この時ばかりはミッチと由紀子さん(仮名)のどっち?と聞かれたら迷わずミッチと答えたでしょう(笑)おいおい。

京都駅到着。
ちょうど修学旅行シーズンなのか、駅にはいろいろな制服の団体がうようよしておりました。これから帰る学校か?楽しかったか?おまえら?って感じでガンを飛ばしまくり、バスに乗り込みました。京都市内をぐるぐるまわり、あちこちの歴史ある建造物と戯れ、舞子さんを誤って芸者さんと呼び 担任の北本先生(本名)に千手観音なみの往復ビンタを頂戴するという、何とも微笑ましい光景が繰り広げられていました。痛いのなんの…。
時刻も夕刻を指し、バスは今夜宿泊する旅館へと向かいました。

到着した旅館は決して近代的なゴージャスな旅館とは言えませんが、京都のまさに古都を彷彿させるがごとくの雰囲気をしぶくにじませている、ようは古い旅館でした。ただ!旅館入り口にゲームコーナーがあり、そこにはあの当時 誰もが熱くなり、最後の1機が落とせず、ゲームオーバーになって眠れぬ夜を過ごしたと言われる名機!「スペースインベーダー」が鎮座ましておられるではありませんか!夕食までの自由時間、インベーダーにいそしみました。(笑)京都まで来てインベーダーをするとは夢にも思いませんでした。
食事の後は、みんなでお風呂に入り(今時のガキは恥ずかしいのか 海水パンツ着用で風呂に入るとラジオで言っていたが、本当なのか?)一列に並んで背中を流し合うということをしました。就寝前にもう一度インベーダーと戯れ、部屋に戻れば布団が敷いてありました。当然 プロレスの開始です。スープレックスはへそで投げろとカールゴッチ先生が指導した通り 腰を入れて投げると、見事 人間風車は決まりました。バックドロップは確かに最後の技ではありますが、投げた方も痛いということに気が付きました。これだけでも京都に来たかいがあるというものです。良い教訓を得た瞬間でした。と、まぁ、ギャーギャやってますと、お約束の通り先生が「早く寝ろ!」と来ました。
さ〜て夜だ。由紀子さん(仮名)を襲いに行こうかと思いましたが、そこはまだ純情な中学生。カバンの中から1個のトランジスタラジオを取り出しました。そうなんです。京都までくれば「独言倶楽部」が雑音なしで聞けるだろうと思ったのです。これは画期的な試みだったと思います。が、しかし 窓で金子(仮名)が何かをやっている…なんだろう?
よく見てみると金子(仮名)は京都の名産「雅」のたばこを吸っている。ばかめ!何をやってンだ!!と思うが早いか?鬼の北本先生(仮名 理科担当)登場…。何で連帯責任なの?説教は午前3時まで続き…そう、「独言」はすでに終了。金子(仮名)のあほぉ!と思った瞬間でした。が…その後で金子(仮名)に「雅」を1本もらい、吸っちゃいました(笑)
旅行中我が3年A組は グループ内で回覧日記を付けておりました。大学ノートに各自の思いを書き綴る、いわば集団交換日記のようなものでしょうか?それで由紀子さん(仮名)の日記を読むのが楽しみでした。

4月某日天気晴れ。
今日は修学旅行2日目。薬師寺に来ました。そこのそばにある食堂にて昼食。彼が食べるカツカレーがおいしそうでした…。


彼?
彼って誰のこと?由紀子さん(仮名)?
カツカレー?あれ?私は確かカツカレーを食べたような…?
なんとなく希望が見えてきました。なんとロマンに満ち溢れた修学旅行だろう。(笑)正月とお盆と夏休みが同時にやって来たって感じ。お土産の交換は何にしようかと 考えていました。
さて2日目の見学も終わり、再び旅館へ。またあきもせずに夕食前にインベーダーと戯れ 夕食の時間となりました。お!今夜はすき焼きです。私の家はビンボーだったので牛肉のすき焼きは始めてです(笑)で、作り方がわかりません。他のメンバーも知っているかと思ったら 案外 すき焼きの正式な作り方は知らない様子。まずはなべに油を敷いて牛肉を焼き、頃合いを見計らって割り下を入れて…砂糖、塩…おい!なんでそこにヤクルトを入れるんだよぉ!まだ、肉は煮えていないってば!野菜は!野菜を食べろぉ!
私のグループにはよっぽどビンボーの家庭が揃った様子。醜いほどの肉の争奪戦。修学旅行後に家庭の事情で転校していった唐沢(仮名)は自分の肉を確保するために肉の周辺にヤクルトを撒くという暴挙に出た模様。かくして楽しい夕食は終わりました。
さて、今夜こそ「独言」を聞くぞと思ったときに、娯楽室のテレビは「8時だよ全員集合」をやっていました。あれ?今日…って土曜日なの?(笑)
とうとうクリアーな音声で「独言」を拝聴することができませんでした。(涙)
その夜は仕方がなく、おとなしく就寝することに決めました。

…午前3時。
誰かがふすまを、そ〜っと開けて出て行く…後を続いてもう一人…。数分たつと ザバー…と水を流す音。すなわちトイレの「大」の音。いつの頃か、男が学校で「大」の行為をするのは最低という 意味不明なおきてがあり、男達はひたすら「大」を我慢する日々が続くのである。(?)しかしさっきの夕食のすき焼きで、先にトイレに行った井上(仮名)は、ほぼ100%のナマ煮えの肉を食べたから、仕方がないことだろう。もう一人の内藤(仮名)もまた 同じこと。二人はかわりばんこに朝までトイレに通いつめた模様。
むなしく廊下に響き渡る水洗トイレの音がすべてを物語っていた。

さて、修学旅行最終日。
この日は2班に分かれて 一つは太秦映画村の見学コース。私が選んだのは、「大原三千院」見学コース。「太秦」を選んだのだが、希望が多く、抽選にモレてしまったというわけだ。
あこがれの由紀子ちゃん(仮名)は「太秦」だから、しばしのお別れ…(涙)
「大原三千院」に向かうバスの中。私の席の横に金森先生(仮名)(24歳独身)が来ました。「お話しようか?」
金森先生(仮名)が優しく声をかけてくれました。普段の授業中はちょっぴりヒステリックなところがある先生でしたが、今日の先生は大人の魅力がいっぱいです。何か胸がドキドキしてきました。

「真島くんって…なんか不思議な魅力があるよね…」

「え?…そんなこと ないですよ。先生」

「高校生の頃に付き合っていた人が…真島くんに 似てるんだなぁ…(笑)」

「うそぉ?!」

「うふふ…」

と言い残すと優子(仮名)は私の席から立ち去ったのであった。(笑)これからはまじめに国語の授業を受けようと決めた私であった。愛があれば歳の差…なんて…!

さて、場面は帰りの京都駅。
あっという間の3日間でした。
小田原に向かう新幹線の中。例の集団日記帳が回ってきたので、さっそく由紀子さん(仮名)の日記を見ることに。

太秦では、何かの時代劇の撮影をしていました。
彼のお気に入りの女優でもいるのでしょうか?夢中で見ていました。ちょっと悔しい。


はぁ?
…そんなものです。片思いなんて。うん。(涙)さっき京都駅で買ったキーホルダーを彼女にあげようとしましたが、やめました。妹にあげることにします。カバンの中には「鹿せんべい」が山ほどあるから、学校に行ったらブラスバンドの後輩達に、無理矢理食べさせようと誓った私でした。



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