松本零士先生の世界


初めて松本先生の作品に触れることができたのが 小学校3年生のとき。同級生の菊池(仮名)が「これ、あげるよ」ともらったのが、「男おいどん」のなぜか4巻。
さっそく家に帰ると読んでみた。主人公は「大山登太」ド近眼のガニマタの決して2枚のキャラではない。しかしこの漫画の世界へ引きずり込まれて行く。何度も読み返すうちに他の巻が読みたくなった。
テレビでは「宇宙戦艦ヤマト」の放送が始まっていた。
妹が「アルプスの少女ハイジ」が見たいと泣くので、本放送はあまり見ることができなかった。そんな時期。
あの日も「男おいどん」の4巻以外を探す為に駅前の大型書店へ来ていた。
今でこそ、リバイバルでか、復刻版が登場し、昔の名作を手にすることができるが、当時は人気が無いとすぐに絶版となっていたらしい。そこの本屋にも「男おいどん」はなかった。
そんな時にふと・・目に入ったのが「宇宙戦艦ヤマト」の単行本。
古代進が銃を打っている絵のバックに宇宙空間がありヤマトの主砲が見える表紙。作者を見ると「松本零士」になっている。そう、この時にはじめて「男おいどん」と「宇宙戦艦ヤマト」の作者が同一人物だと言うことを知る。
「へぇ〜SFも書けるんだ」と言うのが最初の印象です。
小学校6年生にやっと「男おいどん」第9巻(最終巻)を入手。最後のおまけの漫画にSF版の「男おいどん」が収録されている。
中学に入ると松本先生の初期時代の作品収集に没頭しました。松本漫画で特徴は、バック(背景)に細かく書き込まれている計器類(メーターのことじゃよ)操縦室はもちろん、食堂、寝室、トイレにさえ「何のメーターだろう?」と思うくらい書いてあります。(たぶんあれらはスタッフが勝手に書いていると思われる。ページによってメーターのデザインが違う)(笑)

松本先生を始めてじかにお目にかかったのが中学3年生の春。
東京の日本劇場(日劇)で声優フェスティバル VOISE VOISE VOISEに行った際 オープニングで「銀河鉄道999」が上映された。
昇降式のステージで静かに上がってくる人物が一人。そう松本先生。詩の朗読をされていました。そのバックでは、「999」が無限の宇宙を走るシーンが上映されている。まさにあそこにいらっしゃるのが 憧れの松本先生なのだ。
高校2年生の夏。「銀河鉄道999」公開を記念して、東京新宿の京王プラザホテルの展望室で「999」のイヴェントが夏休みの間 行われた。このときに松本先生がゲストに来られることを知り 同じアニメファンの川島(仮名)と行く。
わずか1メートル先に 松本先生がいらっしゃる。正直 震えました(笑)
このときの余興で先生が集まったファンの中から 無造作に選び 目の前で色紙にイラスト入りのサインを書きプレゼントしてくれる。あのときに何が何でもサインが欲しかった。でも、くじ運が無い私は 残念ながら、先生のサインを手にすることはできなかった。
今でも先生のサインは持っていない。当然 今でも欲しい。(笑)

さて松本先生、有名なのが遅刻の常習犯(笑)
私の知っている範囲では、新宿の京王プラザホテル・展望室で行われた「999」のイヴェントでゲストに来られる日を狙って友達と行った際、約束の時間になっても始まらない。そのうちに司会の人が正直に「松本先生、遅刻です」と言ったもので、待っていた松本先生のファンは怒ることなく むしろ笑っていたほど。約1時間遅れで先生登場でした。「第1回アニメグランプリ」にも遅刻されました。中野サンプラザでのイヴェントにもぎりぎりの登場でした(笑)

さて私の知っている限りの話。
「男おいどん」の中で「森木雪子」というキャラが登場する。「ヤマト」の「森雪」とクリソツ。
話がそれますが、先日「西崎義展」さんのHPに遊びに行きましたところ、「ヤマト」の初期設定みたいな資料を掲載していまして、しばし読んでました。「松本先生」がキャラ設定する以前の企画書(テレビで放送するにあたり、こういう内容だよ…と局の方に説明する、いわばプレゼンみたいな書類)で おなじみの「ヤマト」がまったくと言っていいほどデザインが違う。あのデザインだったら視聴率は取れないだろう(笑)
登場人物も古代や森雪の名前はない。不思議なことに通信班の「相原」だけが一致しているのみ。その後、松本先生がメンバーに加わって今の「ヤマト」になるわけだ。
「ヤマト」では、最後に沖田艦長が病気で地球を目の前にして死んでしまう。このシナリオは松本先生は最後まで、大反対したそうです。しかし その願いもむなしくあの結末となります。
放送終了して、数年後「ヤマト」はブレイクするのですが、松本先生とプロディユーサーの西崎氏との確執は深まって行きます。そして「さらば宇宙戦艦ヤマト」では 乗組員のほとんどが戦死してしまうストーリーに先生は これまた大反対をするのです。松本先生の基本は「死んでも骨だけは残す・・・」つまり それくらい登場人物を簡単に殺したくはないという信念からなのです。

ご存知の方も多いかと思いますが、西崎さん、今は囚われの身。獄中から知人を通じてHPを立ち上げているわけなんです。その知人を「通信班の相原」と題してやっている模様です。2002年の初めに裁判の判決が下りたようで、「ヤマト」の版権を西崎さんと松本先生が争っていたようなんです。双方のHPでいろいろ物議を醸し出していましたが、判決は西崎さんに軍配が上がりました。企画をしたのが西崎さんだからだ、そうです。
松本先生は版権を取った暁には、「新ヤマト」(実際に廃刊になったが雑誌で連載を開始していた)「ヤマト」の中に「ハーロック」「メーテル」「トチロー」「エメラルダス」などのキャラを総出演すると、おっしゃっていました。
西崎派は「いやだ!」と言うし松本派は「歓迎」していた模様。
私個人の意見とすれば、西崎派になるのかな?
「999」でキャラが総結集しましたが、あれはあれ。「ヤマト」だけ時代がちょっと違うのでは?と思います。まるで水島新司先生の「大甲子園」のような展開になりそうです。(笑)




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