世界の狭間
「悲しみや、苦しみの無い世界へ行きたいですか?」
その問いに 私は答えることが出来ない
そんな世界へ行くことが出来れば どんなに楽だろう
今 この苦しみから解放されれば どんなに楽になるだろう
そんな世界へ行くためのロケットがあれば
私は 若しかしたら 乗ってしまうかもしれない
しかし 離れていく地上を見つめて 私は後悔するだろう
悲しみや苦しみの無い世界へ行って 私はどうするというのだ?
そこには 一体何があるというのだろう?
きっと 何も無い……
何も無い 毎日の中に 埋もれてしまうしかない
悲しみも苦しみも無い世界
そこにはきっと 喜びも感動もありはしない
喜びと悲しみは 表裏一体なんだ
嬉しいことがあれば 悲しいこともある
苦しむからこそ そこに感動が生まれるんだ
「悲しみや、苦しみの無い世界へ行きたいですか?」
その問いに 私は首を振る
悲しいことも 苦しいことも 本当は嫌だけれど
それでも 私はこの世界で生きよう
――悲しみと苦しみの先にある、
小さな光を見つける為に――
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