8月も下旬。
ことさら最近になって騒ぎ出した蝉の声は、残り儚い命のため。
最愛を探すための叫び・・・。
夏休み最後のラストスパートであるべきこの時期も俺には関係がない、たとえ暑かろうと、雨が降ろうとバスケという体育館の部活動には全く持って関係がないわけだ。そう言う俺は、日々続く練習、自ら選んで入ったこの部活であったが、流石の暑さと蓄積している疲労で体は思うように動かず、思うようなプレーができない自分に辟易としていた。今は休憩時間。顧問の配慮で5分間取られた休憩時間ではあったがどちらかというと給水タイムである。各自持ってきた水筒を勢いよく飲んでいる。俺自身も、のどを鳴らして一気に水筒を飲み干す。空になるまいと配分しようと試みるもやはり本能には勝てない。あっという間に水筒は空になった・・・。周りを見渡すとほかの部員たちは地面にへばったり、汗を拭いたり・・・。と、頭がボーッとしていることに気付き、若干熱射病かなと思いつつゆっくりと体育館を出てる。
外に出ると水道の方へと歩を進めると、さわやかな風が俺の体をなでた。風がなかなか吹き抜けることのない体育館の中よりは幾分か涼しく感じられる。木のおかげで日陰となり、外に備え付けてある水道がうらやましく思えた。
水道へ着くと同時に思いっきり蛇口をひねる。勢いよく出た水が跳ねて服にかかるも気にはとめない。シャツはどうせ汗でずぶ濡れ、多少ぬれようと全く持って被害はない。蛇口のしたに頭を突き出し冷やす。首の根本あたりから頭のてっぺんまで思いっきり水をかぶった。頭をさえさせるにはこれが一番の方法に思えたのだった。
「伏居君」
後ろから女子の声がする。俺はおもむろに蛇口から頭を話した。髪の毛から水が滴っていおり、そのことがタオルを体育館の中においてきてしまったことを教えてくれた。
振り向くと、そこにいたのは、
「ああ、友倉さんか」
バドミントン部の友倉だった。俺のクラスメートであり、何かの班で一緒だったこともある。さらに言えばバドミントン部とバスケ部は同じ体育館での部活動であり接点も多いせいか、比較的良く話す方だった。
「そっちも休憩?」
「そう、顧問にも夏場暑いから良く給水はしとけっていわれてるしね」
そう言うと、友倉は蛇口を上に向けて、水道の水を飲み始めた。水と接している友倉の唇をふと見てしまった俺は、何となく目をそらしていた。
「でも、もうすぐ夏休みも終わりだな」
「うん、そうだね」
ぬれた唇をタオルで拭きながら友倉は答える、俺の心の中でどこかがおかしい気がしている。
「もう宿題終わった?」
「・・・まだやってないな」
いつものことだよね、と言われたかのようにクスリと微笑まれて、何だか顔が赤くなるのを感じた。
ピィーーーーーーーーーーッ!
体育館にホイッスルがの音がする、顧問が吹いた集合の合図だった。
「やべ、遅れるから、先行くな」
「うん、がんばってね」
再び微笑まれ、俺は自分の鼓動が大きくなるのを瞬間に感じた。
「あ、ああ。そっちもがんばれよ」
友倉の反応も待たず、俺は駆け足でと体育館へ足を運んだ。
俺の耳に再び蝉の声が入ってくる。
彼らの切実な願いはかなえられるのだろうか。
運命に出会うための彼らの願いは・・・
あとがき
何となく暇つぶしに書いてみた作品ですw
「WORD」更新は当分先・・・来年度くらいか、この調子だと^^;
プロットはほぼ完成してるし、ある程度下書きはあるんですがね・・・。
なかなか書く気が起きないっつうか、時間が無いっつうか・・・。
こんな調子で気まぐれに変なの書くやもしれませんので、見てくださっている方は時々チェキねw