Time Domain Mini |
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2000年の秋,Time Domain yoshi9の紹介記事を見てその斬新なフォルムに興味を持っていました。 思い余って,東京まで試聴に行き,その素晴らしさを実感。 しかし,現在使っているスピーカーにも愛着があり,そう簡単に取り替える気にもなれませんでした。ある日新聞の折り込みチラシを見ていたら,富士通のパソコンに「Time Domain のスピーカー付き」と書いてあり,「えぇぇ!?」。早速電気店へ音を聴きに行きました。SFチックな形とは裏腹な,従来のパソコン用のスピーカーとは明らかに一線を画した音に感激。スピーカーだけ部品扱いで取り寄せてもらいました。パソコン用としては異例に高価でしたが,それ以上の価値があると思いました。 Knight cap Setting 買ってきてどのように使うか考え,パソコンに使うにはあまりにもったいないので,寝る時に聴く音楽をイヤインナースピーカーで聴いていたのをこのスピーカーに替える事にしました。 セッティングをどうするかいろいろ試してみ見ました。寝ている前面の壁にセットしてみましたが,さすがに4cmフルレンジでは遠過ぎて音になりません。 結局寝ているベットの左右に配置するセッティングにしました。 しかし,聴く場所がスピーカーより低いため,高音が不足します。そこで,簡単なディフレクターを作り,スピーカー前面にセットすると,バランスが取れるようになりました。 Panasonic KXL-DN440Aは’96年に購入しましたが,ソフトのインストールが中心だったので,普段はしまったままでした。 このCD-ROM Driveは音が良く,ヘッドフォンで聴くと,低音から高音までスムーズで,歪み感がない音で,Time Domainには最適です。 Sound Time Domain yoshi9は変則的な無指向性スピーカーで,フルレンジのユニットが上向きに取り付けられています。その音は,フルレンジの定位の良さ,全帯域にわたってスムーズな音,それにエンクロジャーによって低域の補正がなされ,7.5cmのフルレンジとは思えない量感のある音です。そして,無指向性にすることにより,スピーカーからの直接音で聞かせるのではなく,間接音(反射音)で音を聞かせるため,音が粒立ちが良く(野原で手を叩いても大した音はしませんが,響きの良い部屋で手を叩くととても立ち上がりの良い音に聞こえます),スムーズで,音の消え方なんかとても奇麗です。それと,音の通りが良く,離れてもその粒立ちのよさは衰えません。 Miniは本来普通のスピーカーですから,単一指向性型でしたがそれを無指向性型のセッティングで使用しています。その方が音はやはりスムーズになり,粒立ちも良くなりました。無指向性の良さは特にパルシブナな音に本領が発揮されます。yoshi9を試聴した時も,ガラスの割れる音などをデモっていました。好きなチック・コリアのアコースティックバンドのライブなど素晴らしくリアルに再生します。 このMiniは後端部がダクトになっていて,低音が出るようになっています。セッティング上,耳に近いのですがうるさくありません。ただ,高温が反射するものが無いため不足するので,写真のようにディフレクターを付けて補いました。もっと格好良く作れば良かったのですが,プロトタイプで効果が十分あったので,そのまま使用しています。 Time Domain Miniのお蔭で,無指向性スピーカーの素晴らしさを知ることができ大変幸せでした。 Others ユニットはフォステックスのFE103Σというスピーカーを塩ビのパイプに取り付け無指向性で使ってます。yoshi9とは比べものにならない音ですが,メインスピーカーに貢献しています。 |