FJR1300 SOUND SYSTEM


素材
y's 道楽オン

 ヤマハ系列のワイズギアが発売するバイク用スピーカー。防水、車速応答音量調整等、機能的には良いと思うが見た目はイマイチ。それに値段も高い。
 昨年暮れにFJR1300用のサウンドシステムを模索中、たまたまヤフオクで安価で斡旋している道楽オンを見つけ最低価格で入札した。落札が決定したのは丁度NHK「紅白歌合戦」が終わった直後だった。

GREEN HOUSE SDデジタルオーディオプレーヤー

 「道楽オン」には音源が付属しない。グリーンハウスのSD MP3プレーヤーを音源としてトッピングした。特徴はSD HC 8Gメモリーに対応し極めて安価だ。改造するには乾電池で動くのも良い。
 別売の8G SD HCメモリも含め3,108円で調達。それにしても安い。2GのMP3プレーヤーを5,000円で安いと思って購入したのが嘘のようだ。

カスタマイズ

 カーオーディオでは当たり前のキーオンで自動再生がバイクオーディオには無い。XJ750Eでも行った自動再生機能を付加し、更にリジューム(最後に再生した曲から次回再開する・ただしMP3プレーヤーの機能上曲の最初に戻る)機能も付加することにした。
 また、「道楽オン」も都度電源スイッチを入れないといけないので、これも自動化した。
 改造はXJ同様PICによるスイッチ操作のエミュレーション。合わせて、デジタルビデオカメラの電源を供給することで電池マネージメントのフリー化を企画した。

 前回同様、Mさんにプロデュースしてもらい、制御回路の構成と部品調達、PICのプログラミングを行ってもらった。前回のフォトカプラーからTrアレイで制御することにしたが、Tr内部抵抗の影響でアンプとMP3プレーヤーのスイッチ制御が出来なかったため、リレーを介して制御するように変更。あり合わせのリレーを使用したため基盤上に3種類のリレーを使用している。写真の青と緑のリレーの影にもう一つリレーがある。構成変更で追加したため、青のリレーは基盤からはみ出している。最初から分かっていればこのようにはならなかったが、まぁ愛嬌というものだ。
 手前基盤が制御回路で糸半田の左側にあるのが自滅回路を構成するリレー。基盤では6V、5V、1.5Vを作りビデオカメラ用電源と制御回路用電源、MP3プレーヤー電源を供給する。リジュームをするために、バイクからは12V直とアクセサリー回路からの12Vを使用する。
 リレーを追加する際にノイズキラーのダイオードの極性を間違えPICとTrアレイの一部が壊れたため、回路を迂回し作動させている。
 Mさんから回路をPDFで書いていただき配線ミスによる迂回回路の修正まで記載していただいた。(fjr1300_soundsystem_controller.pdf)
 FJR1300にはイモビラーザーが付いているため、ダブルキー操作をするが、問題が無いよう起動シーケンス作動にタイムラグを設けてPICをプログラムしていただいた。
 PDFに記載してないが、実際には、一番上のリレーのA接は使わず、B接を自己保持シーケンスの自滅に使用している。自己保持回路が理解でき半田ゴテとテスターを持っている方なら制作可能と思われます。

 左は「道楽オン」のアンプ部。防水のため完全にシールドされブラックボックス化している。
 右は基盤とリレーをセットアップ。雨を想定し、内部に水が進入しても影響が少ないよう上部になるスピーカー側にセットした。
 室内での動作チェックを完了しバイク側から直の12Vとアクセサリー経由の12Vを取り出し車速センサーをセット。余談だが、「道楽オン」に付属の結束バンドは粗悪品で締め上げただけで切れてしまった。手持ちの結束バンドで対応したが注意が必要だ。検出用のマグネットはFディスクにエポキシ接着剤で固定した。センサー用コードに保護用被覆が無いので少々不安だ。脱落防止用バンドが2本付属するが、脱着が不便のためステアリングヘッド経由の1本だけとした。

インプレッション


 代休を利用し、FJR1300にカスタマイズした道楽オンをセットアップ。
 温暖化とは言え寒中の信州で戸外作業は寒い。中断を繰り返しながら午前中にセットアップし遅い昼食を諏訪湖湖畔端にある蕎麦屋さんでお気に入りのラーメンを食したときのショット。窓越しに観るFJR1300は、単品では大きく感じる道楽オンも余り目立たない。
 MP3プレーヤーがノイジーな電源になったため多少ハム音がするが、実用には影響ないレベル。MP3側とアンプ側のボリューム調整をした後の印象は、やはり車速応答型音量調整は便利だ。あまりアンプ側のボリュームを下げると停車時の音量が無くなる。音量が得られるレベルでMP3プレーヤーのボリュームを調整すれば妥当な音量が得られる。走り出すと音量が増えるのが体感できる。XJ750Eのシステムでは80km/h位までが聞こえる限界だったが道楽オンはボリュームに余裕のあるシステムだから何キロまで聞こえるか楽しみだ。また、タンクバック型のため頭部直下で鳴るので聞き取りやすさも良好だ。
 カスタマイズ前の仕様だと、エンジンを掛け、アンプの電源を入れ、MP3プレーヤーを起動、動作させる。止めるときは、MP3を停止してからエンジンを切る、という動作が必要だったが、そうした操作性からのフリー化が目論見通り完成し満足しているが、ツーリング仲間からの視線は実に冷たい。バイクと音楽のコラボレーションは実に楽しいのに理解されないのは残念だ。
 MP3プレーヤーのメモリーを8Gを入れ、目一杯ライブラリを入れてある。一巡するのはいつ頃だろうか。(2009/2/10)
追記

 オーディオシステムを付けて初めてのツーリングの集合場所へ移動中、一旦停止でエンストさせセルを回した途端オーディオシステムがダウン。結局ツーリング中は使えず仕舞いだった。帰ってからバイク屋さんで点検したところ、主電源を取ったサービスコンセントのヒューズが切れていた。定格3Aのヒューズがセルを回したときの渦電流でも流れたのだろう。取りあえず5Aを取り付けチェックしたがシステム自体の損傷はなかった。
 制御回路をプロデュースしてもらった電気屋さんへ見せに行った際、課題として残るMP3プレーヤーが起動しないケースを検討し、プレーヤーの表示LEDから信号を取りクローズド制御に移行する方針を決定した。(2009/2/11)
 ツーリングでアンプが起動しない現象が多発。アンプの起動のタイマーが少々短いためと思われる。PICのプログラムの変更が必要だ。
 それと、MP3プレーヤーが起動に失敗するケースも発生。起動中にセルを回すと失敗しやすいようだ。マニュアルで起動するのも面倒なので、取りあえずアクセサリーの信号に手持ちのスイッチを付け、リブートするようにした。(左・写真)ただし、終了シーケンスが終了しないといけないから、少々手間取る。(2009/02/15)

 道楽オンの取付は付属のカプラーとアクセサリーの(+)をギボシ端子で接続する。1本のカプラーに変更しようと写真上のカプラーに変更したが、小さすぎ端子間が狭くショートさせヒューズを飛ばすこと数回。結局このカプラーは諦め、下のキャノンコネクターに変更。合わせて主電源側5A、ACC側1Aのヒューズも追加した。上のカプラーは防水だったが、キャノンはプロ仕様で見た目はよいが、防水性はない。取り外し時のメス側ダストキャップをネットで発注したが、特価で購入した6Pオス、メスコネクターより高価になってしまった。
 FJR1300に付属してきたGARMINのGPSは走行したログを残す機能があるが、専用ソフト上でしか軌跡が見られない。そこで、XJ750Eで使用していたSONY GPS-CS1KをMP3プレーヤーと一緒に起動させようと制御回路に追加をした所、動作チェック中にMP3プレーヤーとGPS-CS1Kを壊してしまった。原因は1.5Vの出力部を2本にしたため基盤から浮き気味になり三端子の入力側の12Vに接触したのが原因。思わぬトラブルで大変な出費となってしまった。
 AMPの起動もタイマーを増やしたが、相変わらず不安定だ。色々試している内に、ケースに収めると不安定になる。どうやらリレーがスピーカーのマグネットと干渉しているらしいことが判明。制御基盤のケース内の取付位置を変えることで安定してきた。MP3プレーヤーのクローズド制御も課題のままになっている。
 DVカメラもフロントはハンドル、リアはグローブバーにマウントを取り付けたが、フロントはフレーム固定にしたいし、リアは位置的にトップパニアがかぶってしまう。これも課題だ。(2009/02/28)
 指南役のMさんの周旋でPICのライターを調達し、推敲したラダーで念願のMP3プレーヤーのクローズド制御が完成。自分の設計した回路が思い通りに動作するのは楽しい。壊した6VのDC-DCコンバーターも交換。FJR1300のサウンドシステムも当所の目的が達成できた。完成してみると悪戦苦闘が懐 かしく思える。MP3のクローズド制御だけではなく、AMPとGPSもと思うが、それよりDV-CAMのクローズドに関心が動いてきた。前後のカメラが同時に動作しない現象は歯がゆい。ということで次の改善はDV-CAMのクローズド制御に決定した。
 写真は導入したPICのライターとSPの磁気回路がリレーに影響を与えないレベルの位置に設置替えした制御基盤。メインテナンスを考慮しベルクロで脱着できるようにした。
 FJRもその重さにもだんだん慣れてきた。しかし僅かな斜面でもその質量の存在を強烈に主張する。雨上がりの秋分の日に甲府の若鮨へ誘われるままにツーリング。信州と甲州の寒暖の差を見せつけられる1日だった。立ち寄ったパーツショップで思わずメッシュのジャケットとグローブを購入してしまった。夏に向けてライディング装備の充実の進捗と共に、少しずつFJRが自分の手中に収まり道具としての本領を発揮し始めたツーリングだった。(2009/3/23)
この項目おわり



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