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審査員の講評と主な入賞作品紹介

 

絵 画 講 評

佐藤一視先生

 文部科学大臣奨励賞絵画の部(第1学年及び第2学年)、古島茉委さんは、まっ赤な鶏冠と、温かみのある白色で画面いっぱいに描かれた鶏からびっくりするほどの迫力を感じます。同奨励賞(第3学年及び第4学年)、植田優人さんの絵からは、ほのぼのとした蛍火、暮れやらぬ夏の夜にたくさん飛び交う水辺の蛍。日本の自然の美しさを改めて感じさせる絵です。同(第5学年及び第6学年)、勝呂義己さんは、漁を終え船たまりに係留されている船の感じを大事にしながら、漁具の一つひとつにも心を通わせ、集中して仕上げた絵で、心にふれる深い美しさを感ずる絵です。外務大臣賞、滝沢佑貴さんは、校庭の大木となって満開の桜に心を引かれて描かれています。花の色の美しさと、花の合い間から見せる枝、古木の特徴を巧みにとらえています。桜は校庭によく似合う日本の景色で、見る人の心を和ませ豊かにしてくれます。日本PTA全国協議会会長賞、沼田ゆきこさんは、豊かに実った田んぼに響くコンバインで農作業しているお父さんを応援しているのでしょう。自分の方法で生き生きと描いています。全国子ども会連合会会長賞、加藤文香さんの絵からは、包丁を作るつち音の響きと、仕事場の雰囲気までも伝わってきます。顔の色、打たれた刃物、黒い前掛けの色に至るまで、職人に親しみを抱きながら描いています。

 この作品展の特徴は、本人の感想文も紹介されることです。その子どもらしさの表現が生まれる過程がわかることです。今回も生き生きと自らの感動を素直に表現した絵が多くありました。題材の違いはあっても、子どもの驚きや喜び、のびやかさを大切にした子ども本来の表現を高めていきたいと思います。

<絵画の部>
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文部科学大臣奨励賞
わたしとにわとり
古島 茉委
愛媛県松山市立桑原小学校1年

 私、にわとりはあまり好きではないの。だって、足と口ばしがこわいんだもん。さわることはできないけど、おもいきって近づいてみたの。ちかくで見ると、とても大きかったよ。だから、画用紙いっぱいに大きく描いたんだ。太ってコロコロしていたから、かわいく描いてあげたよ。こんどは、ちょっとだけ、さわってみようかな。

文部科学大臣奨励賞
ホタルとりに行ったよ
植田 優人
鳥取県青谷町立勝部小学校3年

 勝部は「ホタルの里」と呼ばれています。ぼくは「やまびこタイム」の学習でホタルのことを調べました。そして、ホタルがきれいだったので、絵に描こうと思いました。

 夜の感じが出るように、はじめに墨を流して、白い画用紙を暗くしました。ホタルの光は小さい絵の具でポッチリとつけました。できあがりがきれいで、楽しそうに出来たので良かったです。

文部科学大臣奨励賞
 

漁船
勝呂 義己
静岡県清水町立清水南小学校6年

 毎年夏休みになると、ぼくは海をテーマにした絵を描いてきました。今年は沼津港で見た漁船とそこに積まれている色々なものを、細かく表現してみようと思って挑戦しました。わりばしペンに墨汁をつけて描きましたが、船に積んである「あみ」や「うき」、「ロープ」などの細かい部分を、見たとおり描くのがむずかしかったです。

 でも、時間をかけて根気よく頑張り、本物のように描けてうれしかったです。

外務大臣賞
 

大きいなあ
滝澤 佑貴
長野県更埴市立治田小学校4年

 校庭にはいっぱい、さくらの木があります。僕は大きく枝分かれして、どっしりとしている所が気に入りました。この絵は図工の時間に描きました。この絵は、描きながら、どっしりした大きなさくらの木が描ければいいなぁと思いました。

 むずかしかった所は、家がいっぱいあって、どの家を描いているのか、わからなくなってきたことです。細かいので、色をぬる時も苦労しました。

 出来上がってみたら最初はなかなか、どっしりとした太いさくらの木の感じに、色がぬれていなかった所も、色々な茶色をつかったら、古くて、太いさくらの木の感じになって、うれしかったです。

日本PTA全国協議会会長賞
今年は豊作だね
沼田 ゆきこ
北海道秩父別町立秩父別小学校4年
 私はMOA美術館賞に二回もなれてとてもうれしかったです。私が描いた「今年は豊作だね」のむずかしかった所は、稲を描くことです。どういう形に描けば良いのかわからなかったので、むずかしかったです。

 どうして稲の絵を描いたかというと私の家が農家で「お米の絵が描きたいなぁ」と思ったから描きました。また、来年もいい賞に入るようにがんばりたいです。

全国子ども会連合会会長賞
包丁を作る鍛治屋
加藤 文香
大阪府八尾市立南山本小学校5年
 この絵を描こうと思ったのは、堺の包丁の切れ味を体験して感動したので、職人さんの仕事振りを表現したく思ったからです。ズッシリと重たくて、手になじむ堺の包丁は、今まで使っている包丁よりずいぶん違っていました。「いい包丁だな」と思い、こんなすばらしい包丁はどんな人がどの様にして作っているのだろうと知りたくなりました。

 そこでお父さんにインターネットで検索してもらったり、ビデオで鍛冶屋さんの火造りの様子を見ました。「カーン、カーン」とすごい音で驚きました。何度も振り下ろす手に、力が入っているのが良く分かりました。最初は小さな鉄のかたまりが、みるみるうちに包丁の形になるので、とてもすごいと思いました。絵の中で工夫したところは、暑い仕事場で顔が赤くなっているところや、後ろに道具を小さく描き、仕事場の広さを表しました。その中で特にむずかしかったのは、黒色のエプロンのしわをつけた所です。この絵が選ばれてとてもうれしく思いました。

 今度は長野県の黒姫にある、自分でナイフを作る「手作り体験教室」へ参加して、鍛冶屋さんの仕事の大変さを少しでも感じてみたく思っています。

 

書 写 講 評

書写講評 岩田 文堂 

 今回の審査では、全体的に「二文字」の作品が多く「四文字」が少ないことを感じました。左右の文字の連携とバランスが難しいとは思いますが、高学年については四文字の作品を書いてもらいたいと審査員一同は希望しています。選に選ばれた作品は、どれも力強さと技術とそれに子どもらしさが感じられ、大変喜ばしく感じました。

 文部科学大臣奨励賞を受賞されました下関市立 長府小学校 4年 中野 宏美 さんの作品「日光」は書写した作品で、実におおらかに紙一杯に堂々と書かれて居り、轉折もしっかりとして居り光輝いた作品となりました。

 日本PTA全国協議会会長賞を受賞されました 橿原市立 白橿北小学校 5年 大畑 有輝君の作品「実りの秋」は、文字は小さいが品よくまとめて居り、格調も非常に高く筆の力もあって技術も行届いて居ます。作品も明るく好感が持てます。

 全国子ども会連合会会長賞を受賞されました 下関市立 安岡小学校 5年 尾崎 由美さんの作品「」は骨力も大変あり、よく命毛(筆毛の中心に一番長い毛)を使っていて立体感があります。惜しいことは、書写であり小学年であることから線と線を続けないようにしていただきたかった。それに文部科学省の指導要領により、禾扁は三画をハネない様にしていただければ大変良い作品だったと思います。

 最後に、今回応募の多かった小学六年生が最終審査に出て来なかったのが残念でありました。

 次回臨むにあたりましては、「書写」としての作品展であり文部科学省の指導要領によっていますので、先生方の指導も徹底いただければと思います。

<書写の部>
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文部科学大臣奨励賞
中野 宏美
山口県下関市立長府小学校4年

 大きな賞に選んでいただき、ありがとうございます。真夏の暑い日、ギラギラとした太陽を思い浮かべながら書きました。

 いつも先生から言われる「文字の太さ」「長さ」「そり」の間の変化に気をつけて練習しています。これからも、かんばります。

日本PTA全国協議会会長賞
大畑 有輝
奈良県橿原市立白橿北小学校 5年

 こんなにいい賞をもらい僕はとてもうれしいです。 僕は字を書く時はいつも一つ一つ丁寧に書く事を心がけています。時々めんどくさがる時もありますが、これからは一つ一つ丁寧に書くようにします。

 またこんな立派な賞をとれるように、いっぱい習字を練習して、もっとうまくなりたいです。これからも集中して書きたいと思います。

全国子ども会連合会会長賞
尾崎 由美
山口県下関市立安岡小学校5年

 今年は最高にうれしい年になりました。審査をして下さった先生、そして色々とお世話をして下さった方々、ありがとうごさいました。学校のクラブ、金管バンド、お勉強も忙しかったけれど、夏休み前からお習字の課題を決めて、練習と特訓を重ねてようやく清書が出来上がった時の喜びは、言葉には表す事は出来ません。「やった」あの感動を忘れずに健康に気をつけて勉強、そしてお習字も大切に、これからも一生懸命がんばります。

 


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